鎌倉市が検診事業の一環として行っている breast awareness

書誌事項

タイトル別名
  • A breast awareness campaign conducted by Kamakura City as part of the municipal health screening program

抄録

鎌倉市ではマンモグラフィ検診受診率の向上を目的として,市の検診事業の一環として20代,30代女性を対象に breast awareness を「乳房健康指導」と名付けて,5年前より行っている。検診実施医療機関で看護師,保健師,助産師が予約制で対面で指導を行ってきた。指導者は毎年勉強会に参加したうえで,統一ツールを使用して指導する方式とし,想定問答集も付記している。受講者は30代が7割を占め,友人などに乳がん発症者が多くなってきたことで受講されていた。順調に進んでいたが,コロナ禍でマンモグラフィ検診と同様にこの指導もいったん休止した。再開後は,breast awareness はコロナ禍では不要不急であり,対面方式は希望しない人が増加し,受講者が減少した。今後の with corona 時代を見すえてアプリを開発し,対面せずアプリで乳がんについて学んでもらう方法を確立した。受講者の感想から指導者の熱意が受診行動につながる可能性が考えられ,対面指導とアプリの併用が今後は最善と考えている。アプリは鎌倉市民に限定していないので活用いただけると幸いである。アプリは検診のペーパーレス化へ活用していきたいと考えている。乳房健康指導によって検診受診率が上昇したかどうかはまだ判断できないが,今後も継続していく予定である。

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