Digital mammography における平均乳腺線量の表示値と実測値の比較

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  • Comparison of displayed and measured mean glandular dose in digital mammography

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抄録

この研究では,Mo ターゲットを有する AMULET F,W ターゲットを有するMAMMOMAT Fusion,Mo と Rh ターゲットを有する Senographe DS の3種類のマンモグラフィ装置の表示平均乳腺線量(mean glandular dose:MGD)と Dance モデルで計算した実測 MGD の比較を行った。3種類のマンモグラフィ装置の表示 MGD の計算には,それぞれ Dance,Wu の式が使用されている。 結果として,3つの機種全てにおいて圧迫乳房厚が薄いところでは,実測線量に対して表示線量が小さくなり,乳房厚が厚くなるに従い実測線量に対して表示線量が大きくなる傾向になった。実測線量と表示線量の関係は,機種によって差がみられた。3つの機種のうち,Mo と Rh ターゲットを有する Senographe DS は,ターゲット/フィルタの組み合わせにより表示 MGD と実測 MGD の関係に差がみられた。 結論として,表示 MGD と実測 MGD の関係は,圧迫乳房厚の違いによって異なり,機種の違いによっても差がみられた。しかし,表示 MGD と実測 MGD の関係を知っておくことで,マンモグラフィにおける患者の被曝線量の把握,集団線量のモニタリングの指標として役立つことが考えられる。

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