耳鼻咽喉科就学時健診を契機に受診した症例の検討

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  • Clinical study of children detected by pre-school otorhinolaryngological check-up
  • ジビ インコウカ シュウガクジケンシン オ ケイキ ニ ジュシン シタ ショウレイ ノ ケントウ

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抄録

<p>2017年10月から2020年3月に,耳鼻咽喉科就学時健診を契機に当院を受診した29症例について,診断された疾患,就学に向けての実施された治療や対応等を検討した。</p><p>両側難聴疑い8例中5例は異常なし,2例は滲出性中耳炎による伝音難聴,1例が両側感音難聴であった。一側難聴疑い17例中3例は異常なし,3例は滲出性中耳炎による伝音難聴で,一側感音難聴が7例,両側感音難聴が4例であった。一側感音難聴のうち3例に内耳奇形を認め,両側感音難聴のうち2例は補聴器装用に至った。音声言語障害疑い5例中2例は未熟構音,その他側音化構音,小児声帯結節,言語発達遅滞であった。</p><p>就学時健診での聴力検査は,学校生活に支障となるような疾患のスクリーニング及び就学に向けての支援の準備において意義があると考えた。就学時健診から就学までは約半年であり期間も短いため,学校への引継ぎやことばの教室との連携も重要と考えられた。</p>

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