書誌事項
- タイトル別名
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- Nursing students’ comparison of sleep among academic years and sleep hygiene
- カンゴ ガクセイ ノ スイミン ノ ガクネンカン ヒカク ト スイミン オ カクホ スル タメ ノ クフウ
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説明
看護学生は、講義期間と実習期間の両方の期間で睡眠に問題を抱えている者が多いことが報告されている。本研究の目的は、講義期間における看護学生の睡眠を学年間比較することによって、学年による看護学生の睡眠の特徴を把握し、看護学生が良好な睡眠を確保するために取り組んでいる工夫を明らかにすることとした。 A大学の看護学生4学年415名を対象とした無記名式Webアンケートによる横断研究を実施した。睡眠の学年間比較では、ピッツバーグ睡眠質問票日本語版(PSQI-J)を用い、PSQI-Jの総合得点と主観的な睡眠の質などの7つの要素の各得点を算出し、多重比較を行った。看護学生が良好な睡眠を確保するために取り組んでいる工夫は、自由記載とし、質的記述的分析を行った。 Webアンケートに回答し、回答に欠損があった者を対象者から除外した有効回答者数は252名であった(有効回答率60.7%)。睡眠の学年間比較から、2年生の睡眠が最も悪く、約7割の2年生に睡眠障害があることが示唆された。2年生の睡眠の特徴として、主観的な睡眠の質が悪く、入眠が困難で、日中の覚醒困難を自覚する頻度が他の学年より高かった。看護学生が良好な睡眠を確保するために取り組んでいる工夫として、28サブカテゴリーから【起床時の工夫】などの6カテゴリーを生成したが、【起床時の工夫】はほとんど取り組まれていなかった。 2年生を対象に、主観的な睡眠の質の向上、入眠困難の改善、日中覚醒困難を軽減する方法を教育する必要がある。その方法の1つとして、起床直後や日中に太陽光を浴びることが夜間の睡眠を促すことを教育することが重要である。
収録刊行物
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- 日本赤十字九州国際看護大学紀要 = Bulletin of the Japanese Red Cross Kyushu International College of Nursing
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日本赤十字九州国際看護大学紀要 = Bulletin of the Japanese Red Cross Kyushu International College of Nursing (20), 1-8, 2022-03-31
日本赤十字九州国際看護大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390291767862560768
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- NII書誌ID
- AA12560766
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- ISSN
- 21868042
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可