修学旅行の史的検討 : 行軍・学修から観光・学修へ

書誌事項

タイトル別名
  • Historical research on school excursions and tourist spots
  • シュウガク リョコウ ノ シテキ ケントウ : コウグン ・ ガクシュウ カラ カンコウ ・ ガクシュウ エ
  • シュウガクリョコウノシテキケントウ コウグン・ガクシュウカラカンコウ・ガクシュウヘ

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抄録

日本の修学旅行は明治以来,通常の科目学修と並ぶ中等学校の正規学修機会として実施されてきた。戦前は,中等学校に進学する同世代人数のほぼ11%が,戦後は中学校・高等学校のほぼ90%が修学旅行を経験・実施の機会を得ていたことは,近代日本における旅行の大衆化と,受け入れ先の史跡地・観光地の対応・革新の機会となる。従来,等閑視されてきたこの視点について,いくつかの事例をもとに明らかにした。戦前においては,「行軍・学修」,戦後においては「観光・学修」という修学旅行の特徴は,何れも旅行の機会を提供する点では共通していたのであり,本稿では,観光地における観光資源開発の機会となったことも明らかにした。

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