小児肝移植後のIVR

DOI
  • 野坂 俊介
    国立成育医療研究センター 放射線診療部
  • 宮嵜 治
    国立成育医療研究センター 放射線診療部
  • 笠原 群生
    国立成育医療研究センター 臓器移植センター

書誌事項

タイトル別名
  • Interventional radiology procedures after pediatric liver transplantation

抄録

<p>小児肝移植後のIVRには,診断目的の肝生検(経皮経肝,経内頸静脈),血管合併症治療,胆管合併症治療,液体貯留治療(経皮的ドレナージ)がある.放射線診療部が特に深く関わっているのは,血管合併症と胆管合併症に対するIVRである.IVRが適応となった場合は,全例麻酔科医による全身管理下に,移植外科医と放射線科医が協同で手技に臨む.ほとんどの場合,透視を併用した超音波ガイド下経皮経肝穿刺にて手技を開始する.移植肝の解剖学的特性から,バイプレーンの血管造影装置の使用が望ましい(特に側面透視が極めて有用).移植肝に対する経皮経肝穿刺からシース挿入までは経験豊富な移植外科医により行われる.続くIVR手技は放射線科医が中心となって行う.</p><p>本稿では,血管合併症と胆管合併症のIVRについて自験例を中心に典型例と非典型例,さらには難渋例に対する工夫など,症例を提示しながら解説する.</p>

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390291767982699392
  • DOI
    10.20844/jspr.38.1_11
  • ISSN
    24324388
    09188487
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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