日本における中国語教科書の形式・内容の変遷について(一) : 江戸明治時代における漢文的背景の変化を中心として

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  • 日本漢語教科書形式與内容變遷的啟示(一) : 以其江戸明治時期漢文背景的變化為中心
  • ニホン ニ オケル チュウゴクゴ キョウカショ ノ ケイシキ ナイヨウ ノ ヘンセン ニ ツイテ 1 エド メイジ ジダイ ニ オケル カンブン テキ ハイケイ ノ ヘンカ ヲ チュウシン トシテ
  • 日本漢語教科書形式與内容變遷的啟示(1)以其江戸明治時期漢文背景的變化為中心

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【学術論文】

日本における中国語教育の発展は近世以降のことだが,それより遙かに以前から続いてきた伝統的な漢文文化より多大な影響を受けた。本研究は,漢学が再興された江戸時代に発足した中国語教育に着目して,その教科書の形式・内容の変遷を江戸明治時代の漢文背景と結びつけて考察してみた。そこで,江戸から明治にわたって,中国語教科書に含まれる漢文的要素は編著者の漢文教育歴・素養の表れでもあり,近代学校制度下の漢文教育が変化しつつあった明治中後期でも暫くの間はこのような傾向が残っていることを明らかにした。また,江戸時代の唐話教科書を二種類に分ける基準は,先行研究では唐通事家系対非唐通事家系,直接的接触対間接的接触という二つだが,非漢文的背景対漢文的背景を新たに加えることを提言したい。

収録刊行物

  • 言語文化研究

    言語文化研究 48 21-37, 2022-03-31

    大阪大学大学院言語文化研究科

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