急性胆嚢炎の診断と治療

DOI
  • 京極 高久
    神戸市立西神戸医療センター 院長
  • 岩﨑 純治
    神戸市立西神戸医療センター 外科・消化器外科
  • 長田 圭司
    神戸市立西神戸医療センター 外科・消化器外科

書誌事項

タイトル別名
  • Diagnosis and treatment of acute cholecystitis

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抄録

急性胆嚢炎は急性腹症の中でも比較的よく経験される疾患であり、原因の90%は胆嚢結石である。急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン第3版(Tokyo Guidelines 2018)は急性胆嚢炎の診療において世界的な基準となっている。診断は臨床徴候(Murphy's sign、右上腹部の腫瘤蝕知・自発痛・圧痛)、血液検査、画像所見によって行う。画像診断は腹部超音波検査、ダイナミックCT が有用である。治療の基本は腹腔鏡下胆嚢摘出術(Lap-C)である。治療のフローチャートは重症度に加えて手術リスクに基づいて決定される。軽症・中等症では、低リスクの場合早期のLap-Cが第一選択となる。重症例については、致死性臓器障害がなく循環障害・腎機能障害が治療により早期に回復する場合は手術リスクが低ければ、早期Lap-Cが適応となる。

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