神話の地から,周産期医学の未来への提言
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- 鮫島 浩
- 宮崎大学医学部産婦人科学分野
抄録
<p> 周産期医学は,妊娠中の母体と子宮内の胎児と出生後の新生児を対象に,このユニット全体を総合的に,連続的に管理する医学である.母児の関連,妊娠に伴う母体変化,妊娠維持機構,胎児発育発達,胎盤異常,先天異常,子宮内感染,新生児医療,新生児以降の合併症,DOHaDなどの次世代への影響など,学問の切り口も,カバーする領域も広い.</p><p> 周産期医学は臨床医学でもあり,教育,診療,研究,地域医療が重要である(図1).研究に関しても,動物実験やin-vivo/ in-vitro研究などの基礎的研究と,RCTやpopulation-based研究が可能な臨床フィールドが重要で,相互にフィードバックしつつ,学問サイクルを回し続け,発展し続ける必要がある(図1).</p><p> 今回,1980年代にこの領域に入った臨床家研究者として,われわれが主に実施してきた基礎的研究と臨床フィールド研究を紹介することで,学問サイクルを回し続けることの重要性を示し,未来への提言としたい.</p>
収録刊行物
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- 日本周産期・新生児医学会雑誌
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日本周産期・新生児医学会雑誌 57 (4), 565-567, 2022
一般社団法人 日本周産期・新生児医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390291932663092096
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- ISSN
- 24354996
- 1348964X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可