小児急性虫垂炎に関する医療訴訟事例について

DOI

抄録

<p>小児急性虫垂炎の事例について,2021年4月21日,医師側の注意義務違反を認め,賠償を命じる地方裁判所の判決があった。</p><p>この事例は死亡事例ではないにもかかわらず,医療裁判になったものである。こうした裁判を100%回避するのは困難であるが,入院時の説明はポイントになり得る。</p><p>また,注意義務の内容は,腹部超音波検査や腹部CT検査を行うべきというものであったが,理解し難い。単独鑑定に依拠するものであり,大都市以外の地方裁判所の判決では,こうした事態は起こりうる。こうした事態を避けるため,都道府県ごとに医師団体が動き,裁判所と協力して,鑑定人として,複数の医師を推薦する制度を確立させることが急務である。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390291932668408960
  • DOI
    10.34584/ikaihou.63.0_84
  • ISSN
    24359270
    09121781
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ