デルファイ法を用いた病棟看護師の退院後の見通しをもった高齢者の食支援尺度の作成に関する研究

DOI Web Site オープンアクセス
  • 宮部 明美
    埼玉県立大学保健医療福祉学部看護学科 横浜市立大学大学院医学研究科看護学専攻博士後期課程老年看護学システム開発分野
  • 土肥 眞奈
    横浜市立大学医学部看護学科老年看護学
  • 叶谷 由佳
    横浜市立大学医学部看護学科老年看護学

書誌事項

タイトル別名
  • Using the Delphi Method to Develop a Ward Nurses’ Dietary Support Scale for the Elderly after Discharge
  • デルファイホウ オ モチイタ ビョウトウ カンゴシ ノ タイイン ゴ ノ ミトオシ オ モッタ コウレイシャ ノ ショク シエン シャクド ノ サクセイ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

<p>本研究は,病棟看護師の退院後の見通しをもった高齢者の食支援尺度の作成に向けて,デルファイ法を用いて項目を精錬することを目的とした。デルファイ法のラウンド数は3回とし,対象はNST(Nutrition Support Teams)および栄養管理や食支援で活躍している看護師200名とした。項目は,「看護師による退院後の見通しをもった高齢者の食生活に関する援助」概念分析と訪問看護師経験者のインタビュー結果から69項目を示し,5段階リッカートスケールで回答を求めた。1回目調査結果は55名より回答があった(回収率28%)。69項目全てで同意率51%以上であったが,自由記述に基づいて修正・集約し63項目となった。2回目調査は1回目調査に回答のあった55名を対象に,1回目調査のフィードバックと修正した63項目の同意を求め,39名から回答があった(回収率71%)。63項目全てで同意率51%以上であったが,自由記述に基づいて修正・集約し51項目となった。3回目調査は2回目調査のフィードバックと修正した51項目の同意を求め38名から回答があり(回収率70%),51項目全てで同意率51%以上を得られた。同意の得られた51項目は栄養管理スケール28項目と食支援スケール23項目で構成された。今後の課題は,これらの項目の信頼性・妥当性を検証し,尺度として活用可能か検討することである。</p>

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