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説明
<p>【はじめに】透析患者における腰椎椎弓切除術後の経時的なレントゲン変化について検討した.【対象と方法】当院で腰椎椎弓切除術術施行された血液透析患者15例を対象とした.男性11名,女性4名,平均年齢69.0歳(52歳~82歳),平均透析歴10.3年(1年~33年)であった.術前,1年,2年時での腰椎単純X線画像(正面,側面,前後屈側面)を用いて,圓尾らのStage分類(Stage0:変化なし,Stage1:辺縁侵食期,Stage2:終板侵食期,椎間板狭小化,Stage3:椎体癒合),椎間板高,腰椎すべり度,手術椎間後弯角,手術椎間Cobb角について計測を行った.【結果】透析歴,手術前の手術椎間Stageは,術後のStage進行と有意に相関を認めた.また,透析歴10年以上の症例では10年以下の症例と比べ,手術椎間Stage,椎間板腔,手術椎間Cobb角において有意に増悪認めた.【考察】術前Stageの高い症例および10年以上の透析歴患者では,椎弓切除術後の脊椎症変化が早期に進行する可能性が示唆された.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 71 (1), 162-166, 2022-03-25
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390291963672023552
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可