臓器摘出に関わる勤務状況と就労管理に関わる実態調査ー日本移植学会働き方改革委員会からの報告ー

DOI
  • 岡田 克典
    東北大学加齢医学研究所 呼吸器外科学分野 日本移植学会 働き方改革委員会
  • 小野 稔
    東京大学医学部 心臓外科学 日本移植学会 働き方改革委員会
  • 福本 巧
    神戸大学 肝胆膵外科学分野 日本移植学会 働き方改革委員会
  • 笠原 群生
    国立成育医療研究センター 臓器移植センター 日本移植学会 働き方改革委員会
  • 石田 英樹
    東京女子医科大学 移植管理科 日本移植学会 働き方改革委員会
  • 渡邉 龍秋
    東北大学病院 呼吸器外科 日本移植学会 働き方改革委員会

Abstract

<p>日本移植学会働き方改革委員会では、臓器摘出に関わる勤務状況と移植施設による労務管理の実態を明らかにするために、2020年末から2021年初頭にかけてwebによるアンケート調査を実施した。対象は、それぞれ臓器摘出に関わる移植医、移植施設の労務管理に関わる事務部門の担当者である。臓器摘出に関わる勤務状況では、340名から回答を得た。多くの摘出医がインターバル無しで移植手術に望んでいる状況などが明らかになった。臓器摘出業務において改善して欲しい点としては、手当の支給、機材搬送の負担軽減、集合時刻の改善などの意見が多かった。労務管理に関わる調査では、132施設中43施設より回答を得た。職員のMC派遣を移植施設が把握していない現状、一部の施設では時間外手当の支給がない現状などが浮き彫りになった。アンケート結果を元に、臓器摘出に関わる移植医の勤務状況と移植施設による労務管理の現状と問題点を分析し、今後どの様な改善か必要かについて議論したい。</p>

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