有効成分配合温熱カイロの相乗効果による局所血流増加および皮膚感覚の変化

  • 小鷹 丈彦
    北海道ハイテクノロジー専門学校産学官協同教育研究センター 旭川医科大学生理学講座神経機能分野
  • 野口 智弘
    旭川医科大学生理学講座神経機能分野
  • 笹島 仁
    旭川医科大学教育研究推進センター
  • 宮園 貞治
    旭川医科大学教育研究推進センター
  • 高草木 薫
    旭川医科大学生理学講座神経機能分野

書誌事項

タイトル別名
  • Synergistic effects of active ingredients in hot compress on vasodilation and skin sensation
  • ユウコウ セイブン ハイゴウ オンネツ カイロ ノ ソウジョウ コウカ ニ ヨル キョクショ ケツリュウ ゾウカ オヨビ ヒフ カンカク ノ ヘンカ

この論文をさがす

抄録

<p>目 的:温罨法の効果を高めつつ、不快な刺激感を減らす有効成分の調整法を探るため、本研究では、温度受容体アゴニストであるカプサイシン、l-メントール、ジンジャーエキスを配合した温熱カイロが血流増加や皮膚刺激感にもたらす影響を検討する。</p><p>方 法:健康成人男女6名の前腕部または腰部に有効成分配合温熱カイロを貼付し、局所の皮膚血流と筋血流の変化を測定した。同時に被験者が自覚した皮膚感覚についても点数化した。</p><p>結 果:カプサイシン配合温熱カイロでは皮膚血流増加の相乗効果がみられたものの、ピリピリとした皮膚刺激感も上昇した。l-メントールとジンジャーエキスを配合した温熱カイロでは、特に筋血流増加において相乗効果が生じた一方で、不快な皮膚刺激感は抑制された。</p><p>考察・結論:配合成分の組み合わせを調整することによって、温罨法における血流改善効果の増強と不快な皮膚刺激感の抑制を最適化できる可能性がある。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ