思考過程混乱の看護診断に際して臨床内容妥当性検証の判断に影響を及ぼす看護師の要因

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タイトル別名
  • Factor related to Nurses who have to effect on judgment of Clinical Content Validity by using Nursing Diagnosis of Disturbed Thought Processes.
  • シコウ カテイ コンラン ノ カンゴ シンダン ニ サイシテ リンショウ ナイヨウ ダトウセイ ケンショウ ノ ハンダン ニ エイキョウ オ オヨボス カンゴシ ノ ヨウイン

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抄録

<p> 本研究は、思考過程混乱の看護診断に際して臨床内容妥当性検証の判断に影響を及ぼす看護師の要因を明らかにすることを目的とした。研究方法は、特定機能病院80施設に勤務する看護師960名を対象に郵送法による自記式質問紙調査を行い構造方程式モデリングで分析をした。回収されたのは226名であった。その結果、構成されたモデルの適合度はGFI=0.972、AGFI=0.947、CFI=0.996、RMSEA=0.027、AIC=85.928、P=0.242であった。本モデルにより臨床内容妥当性の判断に影響を及ぼす要因として、3つの要因が抽出された。第一の要因は、必要な情報の効率的な収集や解釈・識別するためのプロセスや診断上の可能性を高める、あるいは否定するための「知識」である。第二の要因は、過去の看護診断の手がかりについて絶えず反芻できるような日常的に看護診断の知識や技術を繰り返し使える「診断状況の背景」である。第三の要因は、看護診断に必要な認知能力や知覚能力、臨床事例に特異的な思考プロセスの発達に寄与できるような「経験」が抽出された。</p>

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