膵simple mucinous cystの1例

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タイトル別名
  • A Case of a Simple Mucinous Cyst of the Pancreas
  • スイsimple mucinous cyst ノ 1レイ

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抄録

<p>近年,mucinous cystic neoplasmやintraductal papillary mucinous neoplasm(以下,IPMNと略記)といった膵嚢胞性病変に分類できない嚢胞性病変に対し,様々な名称が使用されてきたが,2014年に開かれたBaltimore consensus meeting で,卵巣様間質を持たず,異型に乏しい単層上皮で覆われた1cm以上の嚢胞性病変に対し,simple mucinous cystとの名称が提唱された.症例は74歳の男性で,2012年からCTで膵体部と尾部に嚢胞性病変を指摘され,経過観察されていた.嚢胞径は徐々に増大し,また嚢胞内部に結節様の壁肥厚を認め,手術加療目的に当科を紹介された.分枝膵管型IPMNの診断にて脾合併膵体尾部切除術を施行した.病理組織所見では,卵巣様間質や上皮の乳頭状増殖を認めず,単層の異型に乏しい円柱上皮で覆われ,近年,報告されているsimple mucinous cystと診断した.</p>

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