傍ストーマヘルニアを併発した高齢男性患者の悩みとその対処
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抄録
<p>【目的】本研究の目的は、傍ストーマヘルニアを併発した高齢男性患者の悩みとその対処を明らかにすることである。</p><p>【方法】傍ストーマヘルニアを併発した高齢男性患者5人に半構造的面接を行い、質的帰納的にカテゴリ化した。</p><p>【結果】患者の悩みは【腹部膨らみへの戸惑い】、【ストーマ管理の困難さ】、【食欲に伴う体重コントロールの大変さ】、その対処は【傍ストーマヘルニアを隠すための洋服の工夫】、【ストーマ外来の活用】、【食事・運動の工夫】が抽出された。患者は腹部の膨らみに驚き医師に相談し、病気でないことを知り安心するが、膨らみは改善しないこと、手術しても再発リスクがあり、傍ストーマヘルニアを抱えた生活を余儀なくされ、対処として洋服の工夫や体重コントロールを図っていた。またストーマ管理の困難さが、傍ストーマヘルニアの受け入れに影響していた。</p><p>【結論】傍ストーマヘルニア発症の可能性を念頭においた患者教育・支援を実施していくことの重要性が示唆された。</p>
収録刊行物
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- 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
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日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌 38 (2), 68-77, 2022
日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390292251338985600
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- ISSN
- 24343056
- 18820115
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可