健康教室における参加者の学びが家族や地域ヘ波及する現象についての探索

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タイトル別名
  • Research concerning the phenomenon that learning of a participant in a health class spreads to their family and an area
  • Examination - The transmission situation of one year in salt classroom participant
  • ―減塩教室参加者の1年間の伝達状況―

抄録

<p> この研究の目的は,健康教室の参加者が1年間に学び等を伝達した相手 (被伝達者数) とその属性,および地理的範囲を指標とし,波及状況を明らかにすることである.</p><p> 健康教室は減塩をテーマに,大学と市町村の共催によりA県B町において実施された.この教室は平成17年11月~平成18年3月までの5ヶ月間,月に約1回の頻度で計6回実施され,さらに約半年後の平成18年12月にクラス会が実施された.このクラス会において,参加者を対象に伝達状況に関する自記式アンケートを実施した.アンケートは34名に配布し24名から回答を得た.回答者はすべて女性であった.その結果,回答者の1年間の被伝達者実人数は202人,回答者一人当たりでは平均8.4人であった.被伝達者の内訳は家族が44.0%で,友人・知人等が56.0%であり,性別では男性が16.8%,女性が83.2%,居住地ではB町内が72.3%,B町外が27.7%であった.これらの結果から,減塩教室の学びは,家族や友人等の同質的ネットワークを介して波及されることが明らかになった.被伝達者の男性は9割以上が参加者の家族であった.このことから減塩教室の学びは男性には家族をとおして波及する可能性が高く,家族成員のうち女性が参加することで男性にも教育効果が及ぶ可能性が示唆された.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390292262266143232
  • DOI
    10.50922/jjahcs.1.1_2
  • ISSN
    24360309
    18826962
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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