蔵開巻における神仙譚を利用した語りの方法 : 仲忠の造型を中心に

DOI 機関リポジトリ HANDLE Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Descriptive Strategies of the Shinsen-tan in the Kurabiraki Chapter : Focusing on the Construction of Nakatada's Character
  • クラ カイカン ニ オケル シンセンタン オ リヨウ シタ カタリ ノ ホウホウ : ナカ チュウ ノ ゾウケイ オ チュウシン ニ

この論文をさがす

抄録

蔵開上巻の仲忠が右大将昇進の挨拶に源涼の住居を訪れた場面には、川で仙女と出逢う神仙譚の話型が利用され祝賀の空間で仲忠と女童の出逢いを実現させている。次の蔵開中巻の仲忠が親友仲頼の妹と出逢う場面でも神仙譚『遊仙窟』の語りの特徴の一つである男女の掛け合いが利用され話が展開するとともに、仲忠は理想的な人物として造型されている。さらに、蔵開上巻であて宮の容貌を典侍が仲忠に語る際にも『遊仙窟』が引用され、語りの方法も共通している。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ