水圧式ナイフを用いて全腟閉鎖術を行った骨盤臓器脱の一例

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  • Colpocleisis : Using a water jet device for Pelvic Organ Prolapse — A case report and review of the literature

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<p>高齢者には合併症が多く、骨盤臓器脱(Pelvic organ prolapse:POP)に対する手術選択が制限される。腟閉鎖術は脊髄くも膜下麻酔や局所麻酔で行う施設もあり、心疾患や呼吸器疾患などの合併症がある高齢患者に適している。腟閉鎖術では腟粘膜剥離を行う必要があるが、水圧式ナイフは最小の深度で均一に粘膜を切除するため組織をより多く残すことが可能である。筆者らは高齢者に対する全腟閉鎖術を水圧式ナイフで行った症例を経験した。症例は81 歳女性、BMI は22.6kg/m で、POP-Q stage Ⅳであり50 歳で腟式子宮全摘出術を行い、80 歳でペースメーカー植え込み術・冠動脈ステント留置術を行なっている。本患者に水圧式ナイフを使用して全腟閉鎖術を行い、術後合併症なく管理した。本稿では高齢者に対するPOP の治療方法及び、腟閉鎖術に対する水圧式ナイフの有用性について検討する。</p>

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