書誌事項
- タイトル別名
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- Pitfall of Saphenous Vein Stripping: Deep Vein Injury
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説明
<p>高位穿通枝結紮と,硬化療法施行後の大伏在静脈瘤再発例に対するストリッピング術で,総大腿静脈が誤って約2cm抜去された症例を経験した.対側大伏在静脈グラフトで再建し,術後経過も良好であったが,出血量3063g,手術時間8時間25分であった.ストリッパーが大伏在・大腿静脈合流部(SFJ)を越えて総大腿静脈に挿入されストリッピングが行われたのが原因で,癒着が強く血管剥離が困難で,SFJの確認が不十分であった.硬化療法で壁肥厚を起こした穿通枝が浅大腿静脈部で抜去されたのも,出血量を多くした一因であった.大出血に対する対応や,血管手術ができない状況下であったら,重大な結果になったことも推測される.稀な合併症にも対応できる状況下で手術を行う配慮も必要である.</p>
収録刊行物
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- 静脈学
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静脈学 18 (1), 33-37, 2007
日本静脈学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390292395518316160
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- NII論文ID
- 10018550867
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- NII書誌ID
- AN10186004
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- ISSN
- 21865523
- 09157395
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可