回復期の脳卒中上肢機能訓練における信念対立の質的解明

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  • 廣瀬 卓哉
    湘南慶育病院リハビリテーション部 吉備国際大学大学院保健科学研究科博士後期課程
  • 寺岡 睦
    吉備国際大学大学院保健科学研究科
  • 京極 真
    吉備国際大学大学院保健科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Qualitative research of belief conflict in upper extremity training for stroke in convalescent rehabilitation
  • カイフクキ ノ ノウソッチュウ ジョウシ キノウ クンレン ニ オケル シンネン タイリツ ノ シツテキ カイメイ

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抄録

本研究の目的は,回復期の脳卒中上肢機能訓練における信念対立の構造を明らかにすることである.構造構成的質的研究を採用し,データ分析にはSteps for Coding and Theorizationを用いた.研究対象者は6名の作業療法士であった.結果は〈治療方針に関わる信念の生成プロセス〉〈上肢機能訓練に関わる信念対立の構造〉〈信念対立解明の手がかり〉の3個のテーマが存在した.信念対立の解明には,自身や他者の治療方針を決定付ける信念の成立根拠を自覚することや,EBPを正確に理解すること,建設的なコミュニケーションをとるなかで対象者の状況に応じた目的を明確化することなどが重要であると考えられた.

収録刊行物

  • 作業療法

    作業療法 41 (3), 315-324, 2022-06-15

    一般社団法人 日本作業療法士協会

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