京都市鞍馬の里山再生プロジェクトにおける地域参加型研究の試み

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タイトル別名
  • Community-based Participatory Research in the Satoyama Restoration Project in Kurama, Kyoto City

抄録

<p>京都市鞍馬で毎年行われる「鞍馬の火祭」には、アカマツやコバノミツバツツジ、フジなどの自然資源が松明や篝火の資材として使用されている。これらの大部分は、地元住民が協力しながら身近な里山で調達してきた。しかし、1960年代以降、人工林化や常緑樹林化、マツ枯れが進むとともに、シカの食害や台風による被害などにより、里山の植生が大きく変化してきた。その結果、火祭で使用される自然資源の調達が困難となるとともに、松明の質も低下してきた。鞍馬の里山再生プロジェクトでは、火祭の資材となる森林資源を調達することのできる里山の再生を目的として、2021年から活動を行っている。その中では「鞍馬の里山づくりマスタープラン」が作成され、場所の特性を踏まえたゾーニングや、各区分の具体的な整備計画、手法が検討されている。整備計画にあたっては、地域住民が、より広範囲の樹木の生育状況を網羅的に把握することが重要である。そこで、本研究では、ドローン画像と機械学習を使用した手法を、地域参加型研究へ導入することを検討した。検討にあたっては、文化的に関わりのある樹種を、住民との対話を通して抽出していくことなどを重視した。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390292472549963008
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_98
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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