主要針葉樹林および広葉樹林の地域別林齢-蓄積曲線の作成
書誌事項
- タイトル別名
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- Development of regional age-stock curves for major coniferous and broad-leaved stands
抄録
<p>わが国では、2050年までにネットゼロエミッション達成という長期目標が発表された。そこで森林吸収源対策がネットゼロエミッション達成にどの程度貢献するのかを確認するために、新たな森林吸収源算定手法の検討を行った。新たな地上部バイオマス算定手法として、森林生態系多様性基礎調査データを用いて、林齢から蓄積を直接推定するモデル式を作成した。5つの樹種区分(スギ・ヒノキ・カラマツ・その他針葉樹・広葉樹)をそれぞれ地域で区分し(計20区分)、ミッチャーリッヒ式によるパラメータ推定(ロバスト推定)を行った。その結果、スギやヒノキでは高緯度地域ほど成長速度が遅く、成長上限値が大きい傾向にあった。しかし、使用したNFIデータにはばらつきが多いことから、今後外れ値の影響をさらに除外できる推定方法が必要である。また、間伐等の施業の影響を考慮したモデルの検討を今後行う予定である。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 286-, 2022-05-30
日本森林学会