X線CTスキャン法による樹木根系の解析手法の開発に関する基礎研究

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タイトル別名
  • Basic study on the development of analysis method of tree root system by X-ray CT scan

抄録

<p> 植物根系の測定・観察する方法として,非破壊かつ立体的に測定できるX線CTスキャンを用いる方法がある。対象とする植物は草本植物が多く、木本植物の例は少ない。また、根の直径や体積について検討され、土壌空間中のどの位置に根が存在しているかを表した知見はほとんどない。本研究では、土壌中に存在する樹木根系をX線CTスキャンし,解析に適したX線CTスキャン条件を検討することを目的とした。また、得られたCT画像に対して土壌中に存在する根系の3次元的な構造を解析するための手法の開発に関する基礎的な検討を行った。</p><p> アカマツ実生を用い、FOV (field of view),画素数,管電圧および管電流を変えてスキャンを行い、解析に適したX線CTスキャン条件を検討した。CT画像結果では、土壌から根系を判別することに影響するX線CTスキャン条件は, FOVと画素数であった。また、得られたCT画像に対しては,土壌から根を分離し主根の3次元座標モデルを取得し、空間的な位置を決定した。これらから、土壌中の樹木根系を測定・観察する方法として,X線CTスキャンを用いる方法は,非破壊・非接触による3次元のデータ収集と解析に基づく有用な方法であると考えられた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390292472558087552
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_486
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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