老齢高密度非管理ヒノキ人工林における雨水配分

書誌事項

タイトル別名
  • Rainfall partitioning in old dense unmanaged Japanese cypress plantations

説明

<p> 近年、日本で増加している高密度な非管理人工林の樹冠では、降雨遮断が増加し、雨水配分が変化する可能性がある。森林動態を制御する人工林において雨水配分の特性を把握し、森林管理に生かすことは、水資源涵養のみならず、洪水流出や土砂災害などにも多大な影響を及ぼすことから、極めて重要な課題である。</p><p> わが国におけるスギ・ヒノキ人工林の雨水配分に関する先行研究のほとんどは、立木密度が2,000本/ha以下で、比較的管理された人工林の研究が多く、高密度非管理人工林における研究事例は極めて少ない。</p><p> そこで本研究では、高密度で植栽され、非管理のまま現存する立木密度3,000本/haと3,500本/haのヒノキ人工林2林分で、樹幹流量、樹冠通過雨量の観測を実施し、高密度非管理人工林の雨水配分特性を明らかにすることを目的とした。各雨水配分の総量を算出し36の先行研究結果と比較するだけでなく、転倒マス型雨量計を用いて10分毎に記録することで、降雨イベント毎に区切り、イベント間でも雨水配分の比較を行った。これらの分析により、人工林が高密度のまま管理されないことが雨水配分に与える影響を考察した。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390292472558089472
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_518
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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