御嶽山亜高山帯針葉樹林の針葉樹4種における外生菌根菌の感染状況

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タイトル別名
  • Infection status of ectomycorrhizal fungi in four coniferous tree species in Ontake subalpine forest

抄録

<p>マツ科やブナ科などの樹木の根に共生する外生菌根菌は、土壌養分の効率的な吸収を補助することで樹木の定着や成長を促進することが知られており、さらにその能力は菌種によって異なることが明らかになっている。 そのため、複数の優占樹種における菌根菌の群集構造や感染状況を把握することは、樹木の多種共存を理解するうえで重要であるといえる。本研究では御嶽山亜高山帯常緑針葉樹林に優占するオオシラビソ、シラビソ、トウヒおよびコメツガを対象に、外生菌根菌の感染状況を把握し、それらの群集構造と季節変化を明らかにすることを目的とした。</p><p>2021年6月〜10月にかけて計4回、対象樹種の2年生実生を計218個体採取し、実生の生育基質を岩、土、倒木に分けた。各実生の根を観察し、形態による菌根菌のタイプ分けを行い、樹種間、基質間、季節間での感染状況を比較した。その結果、菌根タイプは34タイプに分けられ、樹種間で菌根タイプ組成に有意な差が見られたが、基質間で有意差は見られなかった。また、感染率は樹種間で有意に異なり、一部の樹種では感染率の季節変化もみられた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390292472558108800
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_634
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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