6. 学習に影響する外在的な問題〜医療安全教育を例に〜

DOI
  • 清水 郁夫
    信州大学医学部附属病院医療安全管理室 信州大学医学部医学教育研修センター
  • 川上 ちひろ
    岐阜大学医学教育開発研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • 6. Extrinsic Factors for Learning: from a Perspective of Patient Safety Education

抄録

<p> いわゆる「問題をもつ」学習者の「問題」は, 学習者に内在するもののほかに, 教育者, システムといった外在的な問題も存在する. 本稿では, この外在的問題が顕在化する一例として, 医療安全教育をとりあげる. 直近20年での医療安全管理は, 失敗した事例を非懲罰的に分析してシステム改善を目指す手段が主流であったが, 当事者の説明責任とのバランスをとることも重視され, 教育の重要性が増している. しかし, 失敗から個人の研鑽を促す動機付けには障壁がある. 心理的安全性を担保し, 自己決定理論に基づいた動機付けへの配慮を行い, さらに失敗観そのものを転換するSafety- II を併用することで, 医療安全教育における「問題」を克服することが期待される.</p>

収録刊行物

  • 医学教育

    医学教育 53 (1), 57-63, 2022-02-25

    日本医学教育学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390292472565896960
  • DOI
    10.11307/mededjapan.53.1_57
  • ISSN
    21850453
    03869644
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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