地上レーザとUAVを用いたスギ林分の樹高推定

DOI
  • 齋藤 英樹
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林管理研究領域
  • 西園 朋広
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林管理研究領域
  • 髙橋 正義
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林災害・被害研究拠点
  • 志水 克人
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林管理研究領域
  • 山田 祐亮
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林管理研究領域
  • 鄭 峻介
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林管理研究領域
  • 田中 真哉
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所

書誌事項

タイトル別名
  • Tree height estimation of Sugi stand using ground laser and UAV

抄録

<p>本研究の目的はUAVと地上レーザ(TLS)を用いてスギ林分の樹高を推定することである。対象地は群馬県の内野国有林内の間伐林分と無間伐林分である。UAVとTLSデータ取得に合わせ直径と樹高を測定した。調査林分の平均樹高と平均直径は、間伐区は22.2m、31.5㎝、無間伐区は22.5m、22.9cmであった。UAVから得られたDSMと、TLSから得られたDEMの差分からDCHMを作成し、これを利用して樹高を求めた。立木位置データは、TLSから得られるほかDCHMから樹頂点を抽出することでも得られる。間伐林分ではTLSから得られる樹木位置とUAVから得られる樹頂点を対応付けることが可能であり、単木で高い精度で樹高が推定できた。しかし、無間伐林分ではUAVで得られた写真から適切な樹冠面を示すDSMが作成できなかった。このため直径が約20㎝以下の樹木ではDCHMから得られた樹高は実測樹高を大きく下回り適切な測定値が得られなかった。これらのことから、間伐林分ではUAVとTLSを用いて樹高を適切に測定できるが、無間伐林分では被圧木など空中から測定できない樹木があることが明らかとなった。本研究は一般財団法人日本森林林業振興会の森林林業振興助成事業の助成を受けた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390292472566041216
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_301
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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