山地災害を抑制するための森林管理と対策に関する言説レビュー

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タイトル別名
  • Discourse reviews on forest management and countermeasures to mitigate mountain disasters

抄録

<p> 2021年6月に発表された森林・林業基本計画では、気候変動の影響で山地災害の激甚化と流木被害等の新たな災害形態の増加が指摘されている。そうした中で、特に伐採活動が盛んな九州等において、皆伐施業や林道・作業道の作説方法など森林管理のあり方が災害を誘発しているのではないか、といった疑問が地元住民などから呈されるようになっている。</p><p> しかし、森林科学分野で山地災害を主な研究対象とする砂防学分野だけでは、この疑問に応えることは難しく、森林諸科学の学際的な研究が求められている。森林飽和時代(太田、2012)となった現代において、気候変動下でどのような森林管理や対策が必要なのかは、今後、森林科学の分野横断的な研究や議論が望まれる。本報告では、これまでの山地災害を抑制するための森林管理のあり方に関する言説レビューを行い、森林の災害抑止効果に限界がある中で、森林管理・施業の規制による減災効果を議論するための研究課題を提示したい。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390292472573855104
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_179
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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