北東北の古い植栽試験地のデータからみた落葉広葉樹数種の成長特性

DOI
  • 梶本 卓也
    新潟大学佐渡自然共生科学センター・演習林
  • 酒井 敦
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所東北支所
  • 野口 麻穂子
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所東北支所
  • 齋藤 智之
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所東北支所
  • 直江 将司
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所東北支所
  • 太田 敬之
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Growth characteristics of some deciduous broad-leaved tree species in northern Japan

抄録

<p> 東北には天然林、二次林含めて落葉広葉樹林が広く分布しており、その豊富な木材資源の有効活用と持続的な森林管理が大きな課題とされている。とくに用材生産を重視して伐採方法やその後の林分管理等を考えるためには、主要樹種の生育適地とともに樹形の発達過程や成長速度などの情報も把握することが重要となる。しかし、こうした落葉広葉樹の樹種特性に関しては、これまでおもに天然生林での生態研究を通じて得られた知見が多く、初期密度や立地条件が揃った人工林で成長経過を樹種間で比較する事例はまだ限られている。本研究では、盛岡近郊の落葉広葉樹の古い植栽試験地(森林総研東北支所・旧好摩試験地内)で直径等を再調査し、樹種間で成長経過の違いを比較検討した。今回は、おもに4樹種(ケヤキ、カツラ、トチノキ、サワグルミ;各46年生)の測定結果を中心に報告する。解析からは、例えば直径成長ではケヤキが他の3種に比べて劣ったり、また樹高成長ではカツラが初期成長が良かったサワグルミを途中で追い越すなど、同じ渓畔林要素の種間でも長期の成長過程には明らかな違いが見られたので、その原因について検討した。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390292472573877248
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_362
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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