クリーンラーチ若齢人工林における樹高成長曲線の構築と樹高分布の推定

DOI
  • 大野 泰之
    北海道立総合研究機構森林研究本部林業試験場
  • 来田 和人
    北海道立総合研究機構森林研究本部林業試験場
  • 滝谷 美香
    北海道立総合研究機構森林研究本部林業試験場
  • 蝦名 益仁
    北海道立総合研究機構森林研究本部林業試験場
  • 山田 健四
    北海道立総合研究機構森林研究本部林業試験場
  • 角田 悠生
    北海道立総合研究機構森林研究本部林業試験場
  • 内山 和子
    北海道立総合研究機構森林研究本部林業試験場
  • 津田 高明
    北海道立総合研究機構森林研究本部林業試験場

書誌事項

タイトル別名
  • Construction of tree height growth curve and estimation of tree height distribution in clean larch young plantations

抄録

<p>カラマツとグイマツ(花粉親)との交雑種であるグイマツ雑種F1の中でも、中標津5号を花粉親とするクリーンラーチ(CL)は初期成長に優れた家系として知られている。そのため、下刈り期間の短縮など、CLの特性に対応した施業モデルの開発が必要とされている。下刈り期間を決める上で、樹高成長は基本的な判断指標となるものの、CLの樹高成長ついて定量的な評価が行われていない。そこで、本研究ではCLにおけるガイドカーブ(林齢と上層高との関係)を構築した。</p><p>北海道内のCL人工林(91林分、1~31年生)を対象に毎木調査を実施し、林分ごとに上層高(樹高の高い順番から数えて上位100本/haに相当する立木の平均樹高)を算出した。CLのガイドカーブを構築するため、候補となる3つの成長式(Richards式、Gompertz式、Mitscherlich式)を適用し、最も当てはまりが良いものを選択した。3つの式の中ではRichards式の当てはまりが最も良く、これをガイドカーブとして採用し、基準林齢を10年とする地位指数曲線群を作成した。得られたCLのガイドカーブをカラマツと比較したところ、CLの樹高成長はカラマツを上回っており、カラマツに比べて下刈り期間を短くできるものと推察された</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390292472573879936
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_371
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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