低木の葉分布構造の違いは日光合成生産量に正の効果を与えているのか?

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タイトル別名
  • Do the difference in three-dimensional architectures of shurbs have a positive effect on photosynthetic production?

抄録

<p>樹木の葉の3次元構造は光資源獲得量を規定するため、その個体の成長や生存に深く関っている。遷移前期種は明るい場所に多く、常緑樹は暗い林床下にも分布し、構造と機能を変化させることでそれぞれの生育環境に適応していると考えられる。しかし、具体的に構造と機能の可塑性がどれだけ生産性に寄与しているか調べた研究例は少ない。本研究では、樹種ごとの構造と機能の組み合わせがそれぞれの生育環境における生産量を高めることに貢献しているのか評価する。静岡大学天竜ブランチのヒノキ人工林内から、樹冠構造の違いが顕著であった落葉性先駆種(アカメガシワ・ヤマハンノキ)・常緑樹(アカガシ・ヤブツバキ)・落葉性低木(クロモジ)、それぞれ10個体をサンプルとした。それぞれの個体の葉分布をレーザースキャナにより5cm立法ボクセル単位で推定した。さらに、樹冠の階層ごとに個葉の光光合成を測定し、構造情報と生理情報を組み合わせて樹冠日光合成生産量を推定した。また種を超えて組み合わせを変えたときの生産量と比較し、構造と機能の種ごとのトレードオフ関係を明らかにする。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390292472573890944
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_446
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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