ヒノキ人工林における間伐が樹冠通過雨の雨滴衝撃エネルギーに与える影響

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タイトル別名
  • Effect of forest thinning on throughfall kinetic energy in Japanese cypress plantations

説明

<p> 近年、間伐などの管理不足のヒノキ人工林で深刻な土壌侵食が報告されている。そこで、ヒノキ人工林における間伐が土壌侵食に与える影響を明らかにするために、スプラッシュカップを用いた雨滴運動エネルギー(KE)の測定を行った。スプラッシュカップは、雨滴による砂損失量からKEを測定できる。九州大学福岡演習林高田試験地における3つの林分(10 m × 10 m)で行った。各林分は,T1:生枝下高11.1 m,間伐有・下層植生有,T2: 生枝下高 2.5 m,間伐無・下層植生無,T3: 生枝下高2.4 m,間伐無・下層植生無である。2020年3月から12月にかけて合計10降雨イベントについて各林分で12地点の雨量とKEを観測した。T1ではさらに下層植生の下でも雨量とKEを観測した。その結果、1)KEは降雨量と相関関係があること、2)樹冠通過雨のKEは林外雨より高いこと、3)生枝下高が高いとKEが高くなること、4)下層植生があることでKEが低下することが分かった。このため、ヒノキ人工林においては、間伐等の保育作業を行い、下層植生を維持することが土壌侵食を低下させるために重要であると考えられた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390292472573900672
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_517
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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