衛星画像のNDVIを用いた間伐による蒸散量の変化予測

書誌事項

タイトル別名
  • Prediction of changes in transpiration due to thinning using NDVI of satellite images

説明

<p>スギ・ヒノキ人工林において,毎木調査データ(と気象データ)から間伐前後の蒸発散量の変化を推定する手法は開発されているが,リモートセンシングデータを用いることで,より簡便に,広域で,間伐前後の蒸発散量の変化を推定できる可能性がある。そこで本研究では,宮崎大学田野フィールドのスギ・ヒノキ人工林において,Sentinel-2の衛星画像から得られるNDVIを用いて,蒸散量の計算に必要な辺材面積を推定し,毎木調査ベースの林分構造から得られる辺材面積との比較を行った。衛星画像は,2019年1月~2021年12月の晴天日のものを用いた。衛星画像から得られるNDVIは,林齢が20年前後で頭打ちとなり,そのばらつきは林分構造では説明できないことから,NDVIから直接蒸散量を推定することは難しいことが示唆された。一方で,間伐によるNDVIの低下が確認され,このNDVIの変化値を用いることで,間伐に伴う蒸散量の変化を推定できる可能性が示された。本研究で対象とした間伐林分の間伐率は本数で30%程度と似通っていたが,今後は,間伐率の異なる林でも同様の解析を行うことで,本手法の有効性を確かめたいと考えている。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390292472573905152
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_543
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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