書誌事項
- タイトル別名
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- A review of the spread and habitat of the genus <i>Homo</i>:
- Focusing on East Asia
- ―アジア東部を中心に―
説明
<p>アジア東部は更新世の後半においてホモ属の多様性が高かった地域であり,ホモ・エレクトス,ホモ・フロレシエンシス,ホモ・ルゾネンシスなど様々なホモ属が生息していた。また,デニソワ洞窟の指骨の古代DNA分析から同定されたデニソワ人や,中期–後期更新世に中国地域に生息していた様々なホミニン,台湾沖の海底から見つかった澎湖人など,他の種との系統関係が不明なものもある。一方で,ホモ・サピエンスは21–6万年前頃と6万年前以降にアフリカから他の地域へと拡散し,アジア東部へと到達した。多様なホモ属とホモ・サピエンスはアジア東部で共存していたのだろうか。本研究では,ネアンデルタール人やホモ・サピエンスも含め,アジア東部において様々なホモ属が,どの地域にいつ生息していたのかに焦点を当て,特に人類化石の出土している遺跡について,現時点で最新の知見をレビューする。また,化石記録だけでなく,デニソワ人やネアンデルタール人,ホモ・サピエンスの遺伝的情報や拡散時期などに関しても概説し,現時点での知見を整理する。最後に,今後ホモ属の系統推定や分類群同定に使われるであろう新たな手法(古代プロテオミクス・土壌の古代DNA)について述べる。</p>
収録刊行物
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- Anthropological Science (Japanese Series)
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Anthropological Science (Japanese Series) 130 (1), 55-74, 2022
一般社団法人 日本人類学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390292505525151360
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- ISSN
- 13488813
- 13443992
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- KAKEN
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可