自殺念慮関連要因に基づく心理状態の類型化とその特徴

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  • Classification of local residents based on psychological factors associated with suicidal ideation
  • ジサツ ネンリョ カンレン ヨウイン ニ モトズク シンリ ジョウタイ ノ ルイケイカ ト ソノ トクチョウ

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抄録

<p>自殺念慮経験との関連が指摘されている心理的要因に基づき地域住民を類型化し、最近1年以内の自殺念慮経験率が高い集団の心理的特徴を明らかにすることを目的として研究を行った。心理的要因には、援助希求に対する態度、精神的サポートの有無、物質的・金銭的サポートの有無、生きがいの有無及び居場所の有無を使用した。類型化には潜在クラス分析を使用した。情報量規準に基づき潜在クラス数を検討したところ、4クラスモデルが支持された。自殺念慮経験率はClass Aが1.6%、Class Bが1.8%、Class Cが16.3%、Class Dが20.7%であった。性別、年齢層、世帯形態、職業及び婚姻状態の影響を除いた場合でもClass C及びClass DはClass A及びClass Bと比べて自殺念慮経験率が高かった。Class C及びClass Dは、居場所のなさを感じている者の割合が高い点で共通していたが、悩みを抱えた際の相談行動や精神的サポートの有無に関しては異なる性質を有していた。</p>

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