リサイクリング抗体サトラリズマブの創製
-
- 井川 智之
- 中外製薬(株)トランスレーショナルリサーチ本部
-
- 石井 慎也
- 中外製薬(株)研究本部バイオ医薬研究部リードクリエイショングループ
-
- 島岡 伸
- 中外製薬(株)研究本部研究業務推進部新拠点設立準備グループ
-
- 樋口 義信
- (株)中外医科学研究所
-
- TACHIBANA Tatsuhiko
- 中外製薬(株)トランスレーショナルリサーチ本部医科学薬理部ファーマコメトリクス2グループ
この論文をさがす
説明
サトラリズマブは、中外製薬が創製したヒト化抗IL-6受容体モノクローナル抗体で、独自のリサイクリング抗体技術を適用した初めての薬剤である.本プロジェクトの研究グループは、従来の抗体では不可能であった抗体1分子が複数の抗原に繰り返し結合することで、薬剤の効果を持続させるという革新的なリサイクリング抗体技術を開発し、この独自の抗体改変技術を適用することで、リサイクリング抗体であるサトラリズマブを創製した.本稿ではリサイクリング抗体技術が開発され、その技術が適用されたサトラリズマブが承認を得るに至った一連の経緯を述べたい.
収録刊行物
-
- ファルマシア
-
ファルマシア 58 (7), 710-714, 2022
公益社団法人 日本薬学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390292583704238208
-
- ISSN
- 21897026
- 00148601
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可