新「幼稚園教育要領」に基づく保育内容(言葉)の指導法に関する試論:1999年版「保育所保育指針」を子どもの発達理解の手がかりとして

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  • A study about teaching methods in childhood at the contents of 'Language'

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抄録

現行の幼稚園教育要領に新たに記載された内容の内,領域「言葉」を中心に,その指導法における留意点を確認する。「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」に関連する項目の他,情報機器の活用や評価の意義についても,丁寧な説明がされている。「言葉」の領域では「言葉に対する感覚を豊かに」するために,従来の「絵本や物語など」の他,「言葉遊び」が新たに加わった。これは小学校国語科学習指導要領に加わった項目でもあることから,幼小の接続を考慮してのことが窺える。 また,幼児理解においては発達の道筋の理解が必須であるが,幼稚園教育要領には,伝統的に,子どもの発達の道筋については詳述されていない,それは「発達に関する平均や類型は,一人一人の発達を理解する際の参考に過ぎない」と説明されているが,教師としては子ども理解のための別の手がかりが必要であることは言うまでもない。その「手がかり」として,子どもの発達保障の枠組みを目的として編纂された保育所保育指針,特に1999年版の発達理解が適切な手がかりとなるに違いない。

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