水中有機フッ素化合物吸着剤としてのMOFの可能性

書誌事項

タイトル別名
  • Potential of Metal–organic Frameworks as New Adsorbents for Removal of Perfluorinated Compounds from Aqueous Solution
  • スイチュウ ユウキ フッソ カゴウブツ キュウチャクザイ ト シテ ノ MOF ノ カノウセイ

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説明

水環境汚染は,世界的な経済発展や産業構造の高度化によってその深刻さが増している。水環境中に存在する汚染物質の中でも,有機フッ素化合物は極めて安定な化合物であり,深刻な環境残留性や生体蓄積性を有し,分解による無害化処理が困難であることから,既存技術の延長線上にはない新たな処理技術の登場が期待されている。本稿では,有機フッ素化合物の中でもペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)に焦点を当て,多孔性錯体結晶である金属有機構造体(Metal–Organic Frameworks, MOF)を新たな吸着剤として適用することを目指した。イミダゾレート錯体結晶であるZIF-67については粒子径の微小化効果を,テレフタレート錯体結晶であるUiO-66については適切な官能基の修飾効果をそれぞれ確認することで,PFOS吸着剤としての可能性を明らかにした。

収録刊行物

  • ゼオライト

    ゼオライト 39 (3), 88-95, 2022-07-15

    一般社団法人日本ゼオライト学会

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