「満州」育ちの童話作家・山田健二 : 「満州」次世代の主体性を描くということ

書誌事項

タイトル別名
  • The Description of Subjectivity of a Japanese Residing in Manchuria; Kenji Yamada, a Fairytale Writer who Grew Up in Manchuria
  • 「 マンシュウ 」 ソダチ ノ ドウワ サッカ ・ ヤマダ ケンジ : 「 マンシュウ 」 ジセダイ ノ シュタイセイ オ エガク ト イウ コト

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説明

本稿は「満洲」育ちの童話作家・山田健二の作家人生を辿りつつ、その作品の特徴と意義を考察する。彼は「満洲」の子供のために創作し、その作品には「満洲色」があると評価された。山田が描く「満洲色」とは満鉄による建設と「五族共和」の未来であり、それを支えるのは「満洲」の次世代だと作品から示唆される。「満洲」育ちの山田は、子供たちを「満洲」の末来を担う次世代と目し、その主体性を描き出そうとしたのである。

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