不登校からフリースクールを経て再登校を決めた経験者の心理的プロセス

DOI
  • 宮良 淳子
    中京学院大学看護学部看護学科
  • 柴 裕子
    中部学院大学看護リハビリテーション学部看護学科
  • 市江 和子
    聖隷学園聖隷クリストファー大学看護学部

書誌事項

タイトル別名
  • Process of Deciding to Return to School for Students with Continuous School Attendance Refusal

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抄録

<p>目的:不登校の子どもがフリースクールを経て再登校を決めていく心理的プロセスを明らかにする。方法:不登校経験者6名を対象に半構成的面接を実施し,M-GTAで分析した。結果:不登校の子どもは【家庭に居場所が存在】するなかで【今のままではいけない】と感じ,自信を取り戻すと不登校の状況から【フリースクールへ踏みだす覚悟】を決めていた。通いはじめると【フリースクールに居場所がない】と思い,【学校に通う同級生と自分との違い】を感じ【気になる周囲の視線】があったが【家族関係の変化】が生じていた。【小さなステップをのぼる実感】をもち,【再登校や進学への後押し】を得て【自分にとっての不登校の意味】を模索しながら【再登校を決める】ことをしていた。結論:子どもが少しずつ経験を重ね自信をつけていく状況を認め,人間的成長・発達の機会となるよう支援が重要と考えられる。</p>

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