CRPSを併発した帯状疱疹関連痛に漢方薬の併用が有用であった1例

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Kampo medicine for complex regional pain syndrome associated with herpes zoster infection: a case report

この論文をさがす

抄録

<p>複合性局所疼痛症候群(complex regional pain syndrome:CRPS)を併発した帯状疱疹関連痛に対して,神経ブロック・西洋薬の治療に漢方薬を併用することが有用であった1例を経験した.68歳,男性.2カ月前に誘因なく右下腿部に痛みが出現した.同時期に皮疹が出現したが,痛みに耐えながら経過を見た.皮疹が消退した後も痛みが続くため皮膚科を受診したが,その時点で皮疹がなかったため帯状疱疹かは不明で当科を紹介された.水痘帯状疱疹ウイルス抗体(VZV-IgG)が128以上と上昇していたことから,帯状疱疹と判断した.右下腿,足部に痛みとともに熱感,腫脹,色調不良を認め,CRPSを呈していた.腰部硬膜外ブロック,ミロガバリンの内服とともに防已黄耆湯,桂枝茯苓丸を併用して症状は改善した.CRPSを併発した帯状疱疹関連痛の治療に,漢方薬を併用することは有用と思われた.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ