省エネルギー・消費者行動部会(略称:EECB 部会) 学会100周年記念座談会 「100年後のライフスタイルを語る!」

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タイトル別名
  • Round-Table Talk on Our Future Life-Style after 100 years from Now (Division of Energy Efficiency and Consumer Behavior (EECB))

抄録

<p>日本エネルギー学会は1922年(関東大震災の前年),石炭の燃焼効率を研究する燃料協会としてスタートしたとのことである。まさに石炭の黎明期を迎えた時期であり,我が国でも北海道や九州等で産出され,“黒いダイヤ”と呼ばれた石炭はエネルギー資源の大黒柱として期待を集めていた頃である。その100年後の現在,2022年では2050年カーボンニュートラル実現という時代の流れに晒され,地球温暖化の元凶となる二酸化炭素を最も排出する化石資源としてやり玉に挙げられている状況である。但し,これまでの100年以上の年月にわたって,日本だけでなく世界中の熱や電力源として,さらにはガス原料(COG:コークス炉ガス)や液体(コールタール等)原料としてあらゆる産業を支えてきたことは紛れもない事実であることは忘れてはならないであろう。 さて,今回はさらに100年後のライフスタイルをテーマにEECB部会幹事メンバーで議論した座談会を紹介する。恐らく100年後には化石資源を全く使うことなく,太陽や風や地熱や水力等の自然エネルギーでエネルギーを賄っているであろうと予想される。それでは,私たちの100年後の暮らしはどうなっているのかをEECB 部会幹事メンバーで自由に議論した。100年後のエネルギー供給側はカーボンニュートラルは当然のこと,ネガティブエミッション技術によって炭酸ガス等の温室効果ガスも回収・再利用され,生ごみや廃棄物もリサイクルによってゼロエミッション社会が実現されているのかと夢想するのであるが,実際にこれが実現されていないとすると100年後の優に100億を超えているであろう世界の人口を,地球は支えきれないのではないかと危惧される。 コロナ禍の真っ只中にいる現在では,幸か不幸か出張や移動しなくてもコミュニケーションできるオンライン会議やセミナーが国内外で開催されるのが日常となり,居ながらにして世界中の情報を見聞できることで,凄く便利ではあるが,ある意味つまらない気がする今日この頃だが,これが未来の一つの省エネ型ライフスタイルのヒントになっているとも考えられる。 本座談会では,日本エネルギー学会100周年を記念してEECB部会メンバーで100 年後のライフスタイルを自由に語り合った。老若男女が集まって,今風に言えばダイバーシティを超えて,100年後どうなっているだろうかと夢と期待を込めて話し合った。個人的には,タイムマシーンや映画:“Back to the Future”シリーズのように,空飛ぶ車や列車(アニメ“銀河鉄道999”のように)で移動したり,月や火星への宇宙旅行が実現し,地球からの移民問題が起こっていたり,ETとの遭遇があったりするのかなと夢想する。 最後に,昨今の国際情勢を鑑みて,John Lennonの“Imagine”の歌詞にあるように,「国境が無く,みんなが平和に暮らしている」100年後を心から願いたい。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390292936928269568
  • DOI
    10.20550/jieenermix.101.4_379
  • ISSN
    24323594
    24323586
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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