ゲノム情報を用いた健康予測サービス ——課題と政策的含意——
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- 松田 亮三
- 立命館大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Health Prediction Services Using Genomic Information: Challenges and Policy Implications
抄録
<p>ゲノム情報の利用が容易となり、ウエアラブル端末、AIなど新技術の発達の中で、大量の情報を用い、健康な人々の将来の健康を予測する試みが行われている。本稿では、そうした試みが実装される場合、すなわち健康予測サービスとなる場合を想定し、そのサービスが成立する重要な要素を検討する。特に、ゲノム情報の利用に関わり、対策型検診、医療機関における個別サービス、消費者サービスという3つの場面における現状と今後の政策上の課題を考察する。それぞれの場面において異なる文脈があり、社会的に受け入れられるサービス実施に向けては、そうした違いを区別した政策形成が求められる。ただし、各場面を通じて、実施機関の体制と検査手順の整備を行うことなど、ゲノム検査の適切な実施に向けた政策上の課題が見込まれる。</p>
収録刊行物
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- 保健医療社会学論集
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保健医療社会学論集 32 (1), 3-13, 2021-07-31
日本保健医療社会学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390292936928601600
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- ISSN
- 21898642
- 13430203
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可