リザーバ付き酸素マスクの酸素ガス投与状況(リザーバ膨張幅)を遠隔モニタリングするシステムの研究開発

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タイトル別名
  • A system for remotely monitoring the oxygen gas administration status (reservoir expansion width) of oxygen masks with reservoirs

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抄録

<p>リザーバ付き酸素マスクの患者呼気時はリザーババッグ(以下リザーバ)に酸素ガスが貯留し,患者吸気時にはリザーバから酸素ガスが排出される.これにより,吸入気酸素濃度は60~80%に増加する.吸気時にリザーバが虚脱した異常状態では,吸入気酸素濃度が低下する.このような異常状態を回避するため,リザーバは常時30~50%以上に膨張するように酸素投与量を調整する必要がある.臨床現場において,リザーバの虚脱・膨張状態は医療従事者による目視にて監視している.このような状況下では,ヒューマンエラーなどにより,患者に適切な濃度の酸素を投与できない危険性がある.本研究では,リードスイッチを用いてリザーバの虚脱・膨張状態を定量的・客観的に監視し,異常状態時には周囲にLEDの発光,アラームの発報などで通知するシステムを開発し,その基礎的評価をおこなった.</p>

収録刊行物

  • 医療機器学

    医療機器学 92 (3), 281-289, 2022

    一般社団法人日本医療機器学会

参考文献 (2)*注記

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