1,450 ppmフッ化物配合歯磨剤によるブラッシング後の安静時唾液中フッ化物イオンの残存状況に関する報告

  • 葛西 礼衣
    徳島大学歯学部口腔保健学科
  • 福井 誠
    徳島大学歯学部口腔保健学科 徳島大学大学院医歯薬学研究部口腔保健衛生学分野
  • 栁沢 志津子
    徳島大学歯学部口腔保健学科 徳島大学大学院医歯薬学研究部口腔保健福祉学分野
  • 片岡 宏介
    徳島大学歯学部口腔保健学科 徳島大学大学院医歯薬学研究部口腔保健福祉学分野

書誌事項

タイトル別名
  • A Report of the amount of Fluoride Ion Remaining in Saliva After Tooth Brushing by Highly Concentrated-fluoride Dentifrice
  • 1,450ppm フッカブツ ハイゴウ ハミガキザイ ニ ヨル ブラッシング ゴ ノ アンセイジ ダエキ チュウ フッカブツ イオン ノ ザンソン ジョウキョウ ニ カンスル ホウコク

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説明

<p> 本研究では,1,450 ppmフッ化物配合歯磨剤によるブラッシング後60分間の唾液中フッ化物イオン濃度の経時測定を行い報告するものである.歯磨剤には市販1,450 ppmフッ化物配合歯磨剤を,そしてこれまで複数の報告があるが,参考として現在広く用いられている950 ppmの市販フッ化物配合歯磨剤による経時測定も行った.ブラッシング直後の洗口については,行わない場合ともしくは25 mLによる超純水による洗口を行う場合とした.ブラッシング直前およびブラッシング直後,5分,10分,15 分,30分,60分後の計7回の安静時唾液を4分間採取し,唾液中に含まれるフッ化物イオン濃度を測定した.1,450 ppmフッ化物配合歯磨剤では,洗口なしの場合,ブラッシング直前の唾液中フッ化物イオン濃度と比較してブラッシング10分後までは有意に高いフッ化物イオン濃度が認められた.また,洗口ありの場合,ブラッシング直後にのみ有意に高いフッ化物イオン濃度が認められた.また1,450 ppmと950 ppmフッ化物配合歯磨剤の比較では,洗口なしの場合,ブラッシング直後の唾液にのみ950 ppmフッ化物配合歯磨剤よりも1,450 ppmフッ化物配合歯磨剤が有意に高い唾液中フッ化物イオン濃度を認め,ブラッシング5分以後は有意な差は認められなかった.</p>

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