原子力災害が福島県の森林・林業にもたらした被害

書誌事項

タイトル別名
  • The Damage Caused by the Nuclear Disaster to Forests and Forestry in Fukushima Prefecture

説明

福島原発事故から10年が経過したが,放射能汚染は福島県の森林・林業に深刻な影響を与え続けている。本稿では,原子力災害による被害の特徴と本質,森林・林業の再生に向けた施策の概要を整理し,森林の再生を通じた復興のあり方を探ることを課題とする。森林・林業の再生に向けては,損害賠償,除染,森林整備などが進められてきたが,いずれも十分なものではない。森林・林業の再生に向けて動き出したばかりの段階にあり,今後,被災者・避難者の復興につながる施策が求められている。放射能汚染の影響を強く受けた阿武隈地域では,森林除染を実施するとともに,地域資源管理の新たな枠組みを構築して里山を再生し,なりわいを取り戻すことが必要である。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390293125952785024
  • DOI
    10.20818/jfe.68.1_2
  • ISSN
    24242454
    02851598
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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