原子力災害が福島県の森林・林業にもたらした被害
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- 塩谷 弘康
- 福島大学行政政策学類
書誌事項
- タイトル別名
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- The Damage Caused by the Nuclear Disaster to Forests and Forestry in Fukushima Prefecture
説明
福島原発事故から10年が経過したが,放射能汚染は福島県の森林・林業に深刻な影響を与え続けている。本稿では,原子力災害による被害の特徴と本質,森林・林業の再生に向けた施策の概要を整理し,森林の再生を通じた復興のあり方を探ることを課題とする。森林・林業の再生に向けては,損害賠償,除染,森林整備などが進められてきたが,いずれも十分なものではない。森林・林業の再生に向けて動き出したばかりの段階にあり,今後,被災者・避難者の復興につながる施策が求められている。放射能汚染の影響を強く受けた阿武隈地域では,森林除染を実施するとともに,地域資源管理の新たな枠組みを構築して里山を再生し,なりわいを取り戻すことが必要である。
収録刊行物
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- 林業経済研究
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林業経済研究 68 (1), 2-11, 2022
林業経済学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390293125952785024
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- ISSN
- 24242454
- 02851598
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可