原子力安全規制と継続的な安全性向上の課題

  • 関村 直人
    東京大学 東京大学大学院工学系研究科 日本学術会議 日本学術会議総合工学委員会原子力安全に関する分科会

書誌事項

タイトル別名
  • Issues on Nuclear Safety Regulation and Continuous Improvement of Safety
  • ゲンシリョク アンゼン キセイ ト ケイゾクテキ ナ アンゼンセイ コウジョウ ノ カダイ

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抄録

<p> 福島第一原子力発電所事故の教訓を受けて、新たな原子力安全規制機関が設置された。深層防護は、原子力安全の基本的考え方であるが、その実効性を確保するためには、大規模な自然現象に伴う共通原因故障の取り扱い、過酷事故対策の実効性確保、原子力防災と緊急時対応への備え、さらに不完全な知識に伴う不確実さのマネジメントに加え、多くのステークホルダの間の対話等に多くの課題がある。安全神話の復活を許さず、事業者の主体的な行動変容を促し、原子力規制機関自体が継続的な改善を進めるためには、より強固な重層的体制の構築が求められ、学術界においても超学際研究を進めていくことが必要となる。</p>

収録刊行物

  • 学術の動向

    学術の動向 27 (4), 4_12-4_19, 2022-04-01

    公益財団法人 日本学術協力財団

参考文献 (2)*注記

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