上腕骨頚部骨折に対してAEQUALIS<SUP>TM</SUP> IM Humeral Nailを使用した経皮的髄内釘固定術の使用経験

説明

【はじめに】<BR>AEQUALISTM IM Humeral Nailはストレートの形状で小さく短いため低侵襲で手術可能と考えられる.上腕骨頚部骨折に対して上記Nailを使用した経皮的髄内釘固定術の使用経験を報告する.<BR>【対象と方法】<BR>対象は上腕骨頸部骨折Neer 2-part骨折(AO/OTA分類type11A2.1)の内反型4例.平均年齢67 ± 6.3(SD)歳,平均経過観察期間は12ヶ月から16ヶ月(平均13ヶ月).Nailの刺入点は骨頭の内反が著明な症例に対してNeviaser portalから刺入した.術後可動域,臨床スコア,単純X線像における骨癒合の有無,術前後の頚体角度,合併症,術後超音波,MRIで腱板の評価を行った.<BR>【結果】<BR>平均術後可動域は自動前方挙上137 ± 20(SD)度,下垂位外旋45 ± 12(SD)度,結帯Th12 ± 1(SD)レベルであった.術後平均臨床スコアは,JOAスコアは85 ± 10.3(SD)点,UCLAスコアは33 ± 2.9(SD)点,Constantスコアは83 ± 9.3(SD)点であった.全例で骨癒合が得られ,頚体角度は術前92 ± 27.2(SD)度から術後128 ± 10.3(SD)度に改善した.合併症も認めず,全例腱板損傷を認めなかった.<BR>【結語】<BR> AEQUALISTM IM Humeral Nailを使用した経皮的髄内釘固定術は全例で骨癒合を認め,腱板への侵襲を回避でき良好な短期成績であった.

収録刊行物

  • 肩関節

    肩関節 46 (1), 63-66, 2022

    日本肩関節学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390293246504398848
  • DOI
    10.11296/katakansetsu.46.63
  • ISSN
    18816363
    09104461
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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